2021.07.24

NOKIAガラケーで車両盗難！？リレーアタック、CANインベーダーとは違う別の方法とは　

出典　朝日新聞デジタル

2021/7/13のニュースで「レクサスなど160台窃盗か、15人逮捕　被害7億円超」という車両盗難の記事が掲載され、犯人逮捕で一安心かと思いきや、気になる手口についての記述が掲載されていました。

1 160台、被害７億円超、15人逮捕。衝撃のニュース
2 なぜ今頃Nokiaガラケーを使うの？他社製のものも使えるの？
3 ガラケー手口は無線それとも有線!?
4 プログラムが改ざんされたカスタム品のガラケー
5 盗難防止対策はどうしたらよいか？
6 専門店でカーセキュリティーシステム装着が効果的
7 トヨタ・レクサス　スマートキー連動ならキーレスファントム２がおすすめ
8 キーレスファントム２は更に進化します
9 カーセキュリティーのご相談は最寄りのプロテクタへ

160台、被害７億円超、15人逮捕。衝撃のニュース

以下記事引用

捜査本部は、このグループが近畿圏を中心に約160台の自動車盗に関わり、7億円超の被害を裏付けたとしている。
捜査関係者によると、容疑者らは2019年3月～20年6月、大阪、兵庫、愛知など6府県で、トヨタのレクサスやプリウスなどを盗んだ疑いがある。うち27件（被害総額約1億円）について、窃盗などの罪で起訴された。
（中略）
■電子鍵代わりに「ガラケー」でエンジン起動か
捜査関係者によると、容疑者らのグループは、従来型の携帯電話、いわゆる「ガラケー」を悪用して自動車盗を重ねていたという。
特定の型のガラケーのプログラムを改ざんし、車内のコンピューターと接続することで、スマートキー（電子鍵）で動かすタイプの車のエンジンを起動できるようにした、と捜査本部はみている。

近畿圏の大規模な盗難事件ですが犯人が逮捕されたことで一時的に盗難が減るかもしれません。しかし依然として盗難には注意が必要です。気になるのは犯行に使用された手口がガラケーを使ったものということです。スマホ時代になぜガラケー？と思われた方も多いと思います。

なぜ今頃Nokiaガラケーを使うの？他社製のものも使えるの？

独自に調べたところノキアのガラケーを使った道具が世の中に出回っているようです。逮捕された犯人が使っていたものと同じかどうかはわかりませんが、Nokia3310というガラケーは20年ほど前に発売された人気モデルです。

元々は海外の専門業者が、スマートキーを無くしてしまい車に乗れないお客様の対応するため、カーディーラーや自動車の鍵の業者向けの道具として販売されたと思われます。そのシステムの中にカスタム版のNokiaのガラケーが使われているのです。残念ながらこれを窃盗団が自動車を盗難するために悪用しているのです。

他社のガラケーについての情報は見つけられませんでしたので、この道具を作るのに向いている端末だと専門業者が判断し開発したのでしょう。

ガラケー手口は無線それとも有線!?

海外で販売されているこの道具はNokiaのガラケーに有線で接続して使うもので少なくとも４年前には既に販売されていました。ガラケーを使うとなると２G、３G回線等の電波を使ったリレーアタックやコードグラバーの類の手口と想像してしまいますが、どうやらアナログなやり方のようです。

このノキアのガラケーはカスタム品で、底面にUSB端子がついていてそこへUSBケーブルを有線接続してスマートキーを登録するというものです。車内の通信網に入り込む手口なので、広い意味でCANインベーダーのやり方に似ていますが、道具自体はＣＡＮインベーダーやキープログラマーとも異なるものです。

プログラムが改ざんされたカスタム品のガラケー

ドットマトリクスのディスプレイには電話のメニューとは到底思えないメニューが表示されています。目的の車両に侵入しスマートキーを不正に登録しエンジンを始動し次々と車を盗んでいたと思われます。盗まれた車はレクサスやプリウスなどということですが、記事にはそれ以上の具体的な車名は記載されていませんが、トヨタ・レクサス車がターゲットになることは間違いありませんので、オーナーの方は十分注意する必要があります。

盗難防止対策はどうしたらよいか？

盗難のターゲットはトヨタ・レクサス車です。リレーアタック、コードグラバー、ＣＡＮインベーダーの対策と同じでカーセキュリティーシステムを装着するのが最も確実です。ただし、純正キーフリーなどに連動しないように装着する必要があります。操作が簡単だからキーフリー完全連動をお求めになる方は多いのですが、せっかく取り付けたセキュリティーシステムも連動させているとリレーアタック、コードグラバー、CANインベーダーの手口でアタックされると取り付けたセキュリティーが無意味になってしまいます。
盗難車両の代表車種はレクサスLX、レクサスRX、レクサスLS、ランドクルーザー200、ランドクルーザープラド、プリウス、アルファード、ヴェルファイア、ハイエース、クラウン、ハリアー、RAV4、C-HR、GRヤリス、アクア、これから発売されるランクル300などトヨタ・レクサス車両は十分に注意が必要です。

専門店でカーセキュリティーシステム装着が効果的

ナビやドラレコと違い装着にはかなりの技術が必要なセキュリティーシステム。最近の車両はさらに電子化が進み装着も容易ではありませんので、カーセキュリティーの装着は最寄りのプロテクタグループへご相談下さい。近くにない場合はパンテーラ/ゴルゴ等を取り扱うセキュリティー専門店へご相談いただくのが安心です。

トヨタ・レクサス　スマートキー連動ならキーレスファントム２がおすすめ

カーセキュリティーを取り付ける場合、どのブランドがよいかその中のどの機種がよいかと迷います。カーセキュリティーを装着する際はセキュリティー基本性能が高いパンテーラやゴルゴをメインシステムにし、さらに純正スマートキーの利便性を高次元で融合させることができるキーレスファントム２を装着するのがおすすめです。これならばイモビライザーや最大５つのセンサーを活用できるので便利かつ安心のシステムを手に入れることが可能です。

キーレスファントム２を装着した場合は万一リレーアタックで解錠されたとしても、即座にパンテーラ/ゴルゴは解除されず、セキュリティーの解除方法がわからない犯人はエンジンもかけられず警報も鳴り響き退散していくという結果になります。