プラドが3分で盗難される(茨城県つくば市の新車販売店)手口についてTBSテレビNスタより取材
2021/7/5更新
2020年2月14日午前2時半前、茨城・つくば市の自動車販売店で、販売価格450万円のランドクルーザープラドが盗まれました。
当時、店には誰もおらず、車に鍵はかかっていたという。
なぜこんなに簡単に車を盗むことができるのでしょうか?
今回の盗難手口はいったい何なのか?
盗難防止対策にはどんなものがあるのでしょうか?
目次
リレーアタックではなくピッキングでドア解錠
最近の盗難手口といえば「リレーアタック」をよく耳にしますが、今回のプラドの盗難のケースは異なる手口。
防犯カメラの映像を観察したところ
運転席鍵穴のピッキングで解錠
その直後ハザードランプが4回点滅
さらに35秒後ハザードランプがまた4回点滅
その約30秒後にブレーキランプ点灯(エンジン始動時か)
乗り付けた車と一緒にプラドは立ち去っていった。
どのようにエンジンをかけたか?
今回のケースは犯人が事前に準備した電子キー(スマートキー)をスマートキーコンピュータに登録してエンジン始動させていると思われます。
これはランドクルーザー200の犯行手口などで「キープログラマー」というのがありますが、この類のものだと思います。
ハザード4回点滅は何を意味するのか?
過去の盗難手口では今回のようなハザードランプが4回点滅するというのは見たことがありません。しかもそれが2回もありました。
もしかしたら新手の盗難手口の可能性もありますので注意が必要です。こんなに簡単に盗めるのなら、これからますますプラドの盗難が増えると考えられますのでご注意下さい。
TBSテレビNスタより取材あり
今回はプロテクタ東京店にてテレビ取材が行われました。中山店長が対応し番組内で手口についての解説が放映されました。
リレーアタック対策とは?
最近は電子キー(スマートキー)の電波を中継することで、近くに車のキーがなくても電子キーが使えるようにして、車を盗む「リレーアタック」による犯行も目立っています。
リレーアタックの手軽な対策としては電波遮断ポーチがあります。これは電子キーをこのポーチに入れておけば、犯人に電波を中継される心配がありません。
高いものでも数千円で多くは2000円以下で購入できます。
しかし車の乗り降りの時はこのポーチから電子キーを出し入れする必要があるのが面倒ではあります。
ランクルプラドの盗難手口、傾向と対策
①リレーアタック
スマートキーと車両との通信は通常1m程度しか行えないのですが、特殊な道具を使いスマートキーと車両の間の電波を中継してあたかもスマートキーが車のすぐそばにあるような状態にして車をアンロックして侵入し、エンジン始動を行い盗むという方法です。
車にダメージを与えずに盗むことができるので良いのですが、近くにスマートキーがないとこの方法は使えませんので、スマートキーの電波を出さないように電波遮断ポーチや密閉された缶の中に入れることでリレーアタックの対策がとれます。
カーセキュリティーを装着するのがもっとも効果的な対策ですが、カーセキュリティーを装着する場合は純正キーフリーに完全連動しないように取付けないと、せっかくセキュリティーをつけても一発で解除される危険性があります。
②キャンインベーダー
最近最も注意すべき手口で、車両のネットワーク通信に割り込んでアンロックしてから車内に侵入し、エンジン始動をして車を盗むという方法です。車のスマートキーが近くに無くても車を盗めるのでたいへん怖い手口です。
レクサスLXやレクサスRXがこの方法で盗まれているビデオカメラの映像がニュースで公開されました。ランクルプラドもこの方法が使える車両と言われていますので、十分注意しなくてはなりません。
カーセキュリティーを装着するのがもっとも効果的な対策ですが、装着する場合は純正キーフリーに完全連動しないように取付けないと、リレーアタックの手口同様一発で解除される危険性があります。
いずれにしてもセキュリティー(盗難防止装置、盗難警報装置)を取り付けることが望ましいです。
ただし価格の安い簡易型はオススメできません。特にランドクルーザーのような盗難で人気のある車両には正直役に立ちません。
信頼できるプロショップでパンテーラ、ゴルゴといったカーセキュリティーを装着するのが最も安全な対策です。
まずは最寄りのセキュリティープロショップ「プロテクタ」グループ等へ相談し、自分の愛車にピッタリの盗難防止対策を行いましょう。
セキュリティーで迷ったらプラド専用パッケージを選択すれば間違いありません。