2021.09.14

プラドが一晩で４台盗難　CANインベーダーか？

2021/9/14　投稿
2022/6/19　更新

盗難多発車種といえばランドクルーザーが思い浮かぶ方も多いでしょう。2020年2月の単月での盗難台数ワーストはランドクルーザーでした。ランドクルーザーはランクル200，ランクルプラド、ランクル100、ランクル70などランドクルーザーの名のつく車両の総合計となりますので、そのうちプラドが何台なのかは明らかにはされていません。

ランクル３００が今年発売になりましたが、それまでのランクル２００とランクルプラドの販売台数の比率は１：９で圧倒的にプラドのほうが多いと言われています。

ではランクルプラドの盗難事情はどうなっているのでしょうか？

1 プラド盗難についてのメディア情報
2 プラドが半径１kmの地区で一晩に４台も盗難された
3 わずか数分の犯行？プラドはそんなに簡単に盗めるのか？
4 CANインベーダーの道具とは
5 CANインベーダー対策は？
6 おすすめセキュリティーは
7 セキュリティー以外のおすすめは？
8 セキュリティーの取付けはプロテクタグループへ

プラド盗難についてのメディア情報

納車2ヶ月の新車プラド盗難事件　愛知県

　ツイッターで「#ランクル盗難」「#プラド盗難」で検索をかけると、盗難被害を訴えるアカウントが次々とヒットする。今月15日の夜、名古屋市内で納車2か月のプラドの盗難被害にあったnana@naak38さんもその一人だ。

プロテクタがプラド盗難手口について電話取材を受け、記事の中に掲載されています

トヨタのお膝元でトヨタ関連企業が多い愛知県はそもそものトヨタ・レクサス車の登録台数が多く、盗んだ車を海外に輸出するための港も近いため、特に被害が深刻な地域だ。その中でもなぜランドクルーザー、とりわけプラドが狙われるのか。全国8拠点に展開するカーセキュリティー・ホームセキュリティー専門店「プロテクタ」の担当者は、ここ数年で車両盗難の手口が変わったことを理由に挙げる。

「2年程前から急増しているのが、フロントバンパーを外してコネクターをいじり車のコンピューターに直接アクセスする『CANインベーダー』という手口です。この手口で多数被害にあっている車種がランドクルーザーやレクサスLX。中でもプラドは登録台数が多く標的にされやすい。より高級車のLXは愛知県では約5台に1台が盗難被害にあってます。慣れていれば3～4分で外部からロックを解除し、エンジンをかけることが可能です。プラドやLXに乗っている以上、まず盗まれると思った方がいい」

2日間で9台のランドクルーザー盗難　埼玉県

埼玉県内でトヨタ自動車のＳＵＶ「ランドクルーザー」９台が相次いで盗まれる被害があり、県警は、同一犯による連続窃盗事件の可能性もあるとみて調べています。　県警によりますと、１１月９日から１０日にかけて春日部市や本庄市など県内５つの市で、「車が盗まれた」との通報が相次ぎ、盗まれた９台のうち１台は茨城県常総市の商業施設に止められているのが見つかりました。　この車両を調べたところ、小型機器を用いて外部から車の制御システムに侵入し、解錠やエンジン始動をする「ＣＡＮインベーダー」と呼ばれる手口が使われていたことが、分かりました。　県警は、ほかの８台も同じ手口で盗まれたとみて調べています。　県内ではことし、ランドクルーザーの盗難が８０台を超えており、県警は、海外に密輸する目的で、犯罪グループが盗みを繰り返したとみて調べています。

全国で高級車の盗難相次ぐ　ランドクルーザーを盗まれた女性「すごく悲しい、家族の一員みたいだった」

全国的に盗難被害が相次いでいる高級車ランドクルーザープラドが狙われました。防犯カメラは犯人の卑劣な行動をとらえていました。奈良県王寺町で、交差点を曲がる白い車。防犯カメラがとらえたのは、盗まれた車が走り去る瞬間でした。盗まれたのは3年前に約550万円で購入した高級車「ランドクルーザープラド」。 9月末、車にカギをかけて駐車場に停めておきましたが…子どもを幼稚園に送り届けようとした際、車がなくなっていたのです。

盗難のランクルプラド逃走中に国道で事故起こす？　直前に猛スピードの不審車両

2021年10月14日午前2時10分ごろ、群馬県太田市内ケ島町のアパート駐車場で、男がランドクルーザープラドを盗み、アパートに住む所有者の男性会社員（24）の制止を振り切って逃走した。男性は右脚に軽傷を負った。その約15分後、邑楽町篠塚の国道354号交差点近くで、盗難車両を含む2台が中央分離帯に乗り上げているのを大泉署員が発見。盗まれた車の近くにいた男が頭部を負傷し、救急搬送された。太田、大泉両署は、男が強盗致傷事件に続いて事故を起こしたとみて、けがの回復を待って事情を聴く方針。

ランドクルーザー窃盗　共犯のブラジル国籍・住所不定の男を逮捕

２０２１年５月、先月逮捕された愛知県の男２人とともに、掛川市の自動車整備会社に侵入し、ランドクルーザープラドとCX-５、あわせて６５０万円相当の車を盗んだ窃盗などの疑いが持たれています。

レクサスLXやプラド被害か　新たな手口”CANインベーダー”とは

　愛知県で車の盗難が多発しています。名古屋市緑区で8月、ひと晩のうちに同じ車種の4台の車が盗まれる被害がありました。

２人組わずか３分間の犯行

2020年2月14日午前2時半前、茨城・つくば市の自動車販売店で、販売価格450万円のランドクルーザープラドが盗まれました。店舗の防犯カメラには犯行の一部始終が写されていましたが、わずか3分の犯行だったという。
→ブログ記事

プラドが半径１kmの地区で一晩に４台も盗難された

たいへんショッキングなニュースでした。2021年8月22日の夜から23日の明け方にかけ、半径1キロほどのエリアで4台ものプラドが相次いで盗まれました。なぜプラドだけが一晩で４台も盗まれてしまったのでしょうか。犯人は事前に下見をして犯行に及んでいると思われます。独自で入手した情報によるとこの地域にはそれ以前ＬＸが複数台盗まれているそうです。窃盗団が欲しがるレクサス・トヨタの高級車の台数が多いことも知っていて計画的に犯行に及んだに違いありません。
インタビューを受けた男性の話によると１０年くらい前にもプラド盗難被害に遭われているということですので、この一帯は窃盗団に狙われやすい地域だったのでしょう。

わずか数分の犯行？プラドはそんなに簡単に盗めるのか？

盗難手口は時代とともに変化していきます。イモビカッター、キープログラマー、リレーアタックなどよく耳にする名前がありますが、最近はリレーアタックとCANインベーダーに注意が必要です。特にCANインベーダーはレクサスLXを代表とする車両盗難に使われている手口で、簡単に防ぐことは不可能です。しかもニュースでもレクサスＬＸがあっという間に盗まれていく防犯カメラの映像も数多く公開されております。早いと２～４分でエンジン始動しています。

プラドもこのCANインベーダーによって盗むことができる対象の車種となっており、窃盗団は簡単に盗める車両だという認識でいることは間違いありません。しかも登録台数がランクル２００の数倍もありますので、プラドを見つけるのは簡単なのです。

CANインベーダーの道具とは

兵庫県警は２０２１年８月３１日、CANインベーダーによる窃盗事件を全国で初めて摘発し、男２人を逮捕したと発表。被害は１７都府県で１９５台（総額約９億５０００万円）に上るとみられている。解錠に使われた小型の機器について、男らは「知り合いから約２００万円で買った」と供述、窃盗グループの間で流通している可能性があるのがこの写真の道具（機械）です。

この道具は一見モバイルバッテリーに見えるので所持していても怪しまれにくいのも特徴です。愛知県では条例によりイモビカッターなどの窃盗用の道具を一般市民が所持しているだけでも検挙されますが、この機械なら自動車盗難の道具に見えませんので万一職務質問を受けた場合に見られたとしても今のところ気づかれにくいので犯人にとっても好都合なのでしょう。

独自の調査では、プラドを盗難する場合レクサスＬＸと同様、フロントバンパー左側を外しＣＡＮ通信線のあるコネクタにアクセスします。そしてこの装置の配線を接続してから、装置についているイッチ操作を行うとドアの解錠ができます。犯人は運転席ドアから侵入してすぐにエンジンスタートしています。この道具は海外のサイトで６０００€で販売されていますが日本に輸入すると８０～１００万円程します（実際に逮捕された犯人は２００万円程で購入したと供述していた）。高級車を盗んで販売している犯人にとっては１００万円も惜しくはないのでしょう。

CANインベーダー対策は？

別の盗難手口「リレーアタック」のように電波遮断ポーチにスマートキーを入れておくなどの車の持ち主が簡単にできる予防策はこのCANインベーダーにはありません。
また過去の防犯カメラの映像を見ると簡単に装着できるハンドルロックやホイールロックは犯人が短時間で破壊している様子が残されていました。だから愛車を盗まれないようにするにはカーセキュリティーを取り付けることが最善の策です。ドアやボンネットが開けられたら警報が鳴り、純正キーを持っていてもエンジンがかからないようにイモビライザーの配線を適切に行うことが最も安心できる方法です。
ただし純正スマートキーと連動してセキュリティーが解除されると、リレーアタック、コードグラバーに対して危険な状態になり犯人に一瞬で解除されてしまいますのでご注意下さい。